◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ラジオ・ガ・ガのSF感覚
ロジャー・テイラーがバンドの中心に躍り出たクイーンは
最初の取り組みとしてSF路線を取り入れたようです。

ザ・ワークス [ クイーン ]
もともとSF好きで有名だったロジャー・テイラーですが、
RADIO GA GAのプロモーションビデオでは
古いSF映画を一部使用しました。
そのSF趣向がサウンドにも現れています。
そして1980年代という時代にもマッチしていました。
それらが、
ドラム・マシーンであり、
ヴォコーダーであり、
オート・アルペジオなのですね。
ドラムマシーンはホット・スペースから使われていましたが
ザ・ワークスにはヴォコーダーも使われています。
ヴォコーダーはシンセが歌う装置です。
装置に向かって、人間が歌うと
シンセが歌ったように聞こえます。
音は人間の声が優先で、ピッチは鍵盤優先です。
他のアーティストの参考音源はリー・リトナーでした。
1981年のアルバム リットからの曲でした。
正3:カウント・ダウン リー・リトナー

【中古】輸入ジャズCD LEE RITENOUR / RIT[輸入盤]
次はオートアルペジオです。
クイーンが使ったのは、日本製なのだそうですが、
ローランドなのか、ヤマハなのかはわかりません。
ラジオ・ガ・ガのオートアルペジオは
3オクターブの音を同時に弾くと出せるそうです。
さらにオートアルペジオを走らせたまま
つまみをいじると、それっぽくなります。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ガ・ガのマリアージュ
そして、ジョン・ディーコンのベースは
動いたり、止まったり、刻んだり、上に行ってベースじゃなくなったり
自由自在です。
ブライアン・メイのスライドギターはおおらかです。
無機質なドラムマシーン
ロボットボイスのヴォコーダーなどが
渾然一体となって、サウンドを構成しています。
また、クイーンらしいアンセム的なフィーリングが
絶妙にマリアージュしています。
表現が複雑になってきましたが、
マリアージュとは結婚のことです。
意味としては融合って、感じでしょうか。
西脇辰弥さんの表現もマリアージュしています。
ちなみに、同じ放送局の
平成時代の番組に山田まりやさんの
午後のマリアージュというのがありました。
ですから、このセクションの表題は、
ガ・ガのマリアージュとしました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ライヴ・エイドの感動
ラジオ・ガ・ガはライヴ・エイドでも演奏されました。
ご存知のようにライヴ・エイドは
クイーンファン以外の観客も多く集まっていました。

伝説の証 ロック・モントリオール1981&ライヴ・エイド1985 [ クイーン ]
それなのに観客全員があの手拍子をやっていたのです。
オーウィヒーイズレディオガガ(チャ、チャ)
レディオググ(チャ、チャ)
レディオガガ(チャ、チャ)
って、やつですね。
アルバムの発売が、1984年です。
ライヴ・エイドは翌年です。
本国のイギリスで、当時の
クイーン人気の凄まじさがわかります。

【中古】【輸入品日本向け】Live Aid [DVD] [Import]
コメント