ディスカバークイーン第36回その3 ザ・ゲームB面

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ポリスっぽい?

正4:ドント・トライ・スーサイド 邦題:自殺志願
フレディ・マーキュリー作

「自殺をするな」と言うタイトルですが、
邦題は何を間違ったか「自殺志願」です。

クイーンは時々ひどい邦題を付けられますが
その最たるものでしょう。

この曲のボーカルにはショートディレイが
かかっているのでロカビリー的な雰囲気を醸しだします。

そしてクリーンなギターの和音は
ポリスっぽいですね。

曲はもちろん「月の上を歩く」です。

正5:ウォーキング・オン・ザ・ムーン  ポリス


白いレガッタ [ ポリス ]

サウンドはもちろんテンポもグルーブも
とっても近いです。
ただしポリスはレゲエ調で、
ドント・トライ・スーサイドは
ブギウギやロカビリーの感じです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆三連グルーブのフレディ・マーキュリーは本物

ピアノの連打の話題です。

ドント・トライ・スーサイドはピアノの
連打が続きます。
ピアノは優秀な楽器ですが、
唯一苦手なのが連打です。

連打をするには力技しかありません。
演奏はけっこう大変だったはずです。

それに続くコーラス部分が
完全二度でぶつけてきています。
不協和音の典型をあえて演っています。

難しいことを競い合うように演っている
メンバーの意気込みがうかがえます。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ベースのアプローチが独特のスウィート・シスター


ザ・ゲーム(SHM-CD)

正6:セイル・アウェイ・スウィート・シスター
ブライアン・メイ作
正7:カミング・スーン
ロジャー・テイラー作

セイル・アウェイ・スウィート・シスターは
ボーカルもブライアン・メイです。

アコースティック・ギターは
ブライアン・メイが改造したもので
シタールのような音が出ます。
ジャズのジェラシーでも使っていました。

2番のAメロはこのギターで
リードを取っています。

そのリードの後で、裏打ちで入っているのが
ジョン・ディーコンのベースです。
しかもベースにしては高い音を使っています。

ここでフレーズを奏でる
ジョン・ディーコンの発想力が素晴らしいです。

同じことがエンディングにも言えます。
ことにエンディングは
これから曲が大きく展開するかのようです。

ジョン・ディーコンのベースで
コードそのものの意味が変わってきます。

エンディングの部分に関しては、

Bm → G♯ハーフディミニッシュ となるそうです。
これは、G♯m7♭5 のようです。

また、ベース音によっては
Bm/A になるそうです。

このジョン・ディーコンのアプローチが
この曲を支配している感じになるようです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆シンセサイザーの使い方

このセイル・アウェイ・スウィート・シスターには
シンセが使われています。

ブライアン・メイが使うシンセのサウンドは
シンセサイザーストリングスです。

空間系のエフェクターである
リバーブやコーラスで広がりをもたせ
背景に溶け込ませるようにシンセを使います。

そのようにテクスチャーを編んでいます。

ロジャー・テイラーはアイテムとしてのシンセです。
ブライアン・メイは質感を加えるシンセです。

とても対照的で興味深いところです。

このあたりの西脇さんの言葉の使い方が
独特だと感じます。

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