◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ポリスっぽい?
正4:ドント・トライ・スーサイド 邦題:自殺志願
フレディ・マーキュリー作
「自殺をするな」と言うタイトルですが、
邦題は何を間違ったか「自殺志願」です。
クイーンは時々ひどい邦題を付けられますが
その最たるものでしょう。
この曲のボーカルにはショートディレイが
かかっているのでロカビリー的な雰囲気を醸しだします。
そしてクリーンなギターの和音は
ポリスっぽいですね。
曲はもちろん「月の上を歩く」です。
正5:ウォーキング・オン・ザ・ムーン ポリス

白いレガッタ [ ポリス ]
サウンドはもちろんテンポもグルーブも
とっても近いです。
ただしポリスはレゲエ調で、
ドント・トライ・スーサイドは
ブギウギやロカビリーの感じです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆三連グルーブのフレディ・マーキュリーは本物
ピアノの連打の話題です。
ドント・トライ・スーサイドはピアノの
連打が続きます。
ピアノは優秀な楽器ですが、
唯一苦手なのが連打です。
連打をするには力技しかありません。
演奏はけっこう大変だったはずです。
それに続くコーラス部分が
完全二度でぶつけてきています。
不協和音の典型をあえて演っています。
難しいことを競い合うように演っている
メンバーの意気込みがうかがえます。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ベースのアプローチが独特のスウィート・シスター
ザ・ゲーム(SHM-CD)
正6:セイル・アウェイ・スウィート・シスター
ブライアン・メイ作
正7:カミング・スーン
ロジャー・テイラー作
セイル・アウェイ・スウィート・シスターは
ボーカルもブライアン・メイです。
アコースティック・ギターは
ブライアン・メイが改造したもので
シタールのような音が出ます。
ジャズのジェラシーでも使っていました。
2番のAメロはこのギターで
リードを取っています。
そのリードの後で、裏打ちで入っているのが
ジョン・ディーコンのベースです。
しかもベースにしては高い音を使っています。
ここでフレーズを奏でる
ジョン・ディーコンの発想力が素晴らしいです。
同じことがエンディングにも言えます。
ことにエンディングは
これから曲が大きく展開するかのようです。
ジョン・ディーコンのベースで
コードそのものの意味が変わってきます。
エンディングの部分に関しては、
Bm → G♯ハーフディミニッシュ となるそうです。
これは、G♯m7♭5 のようです。
また、ベース音によっては
Bm/A になるそうです。
このジョン・ディーコンのアプローチが
この曲を支配している感じになるようです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆シンセサイザーの使い方
このセイル・アウェイ・スウィート・シスターには
シンセが使われています。
ブライアン・メイが使うシンセのサウンドは
シンセサイザーストリングスです。
空間系のエフェクターである
リバーブやコーラスで広がりをもたせ
背景に溶け込ませるようにシンセを使います。
そのようにテクスチャーを編んでいます。
ロジャー・テイラーはアイテムとしてのシンセです。
ブライアン・メイは質感を加えるシンセです。
とても対照的で興味深いところです。
このあたりの西脇さんの言葉の使い方が
独特だと感じます。
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