ディスカバークイーン第35回その2 ザ・ゲームA面

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ジャムセッション風の曲作り手法


ザ・ゲーム(SHM-CD)

正5:ドラゴン・アタック
ブライアン・メイ作

ジャム・セッションっぽい曲です。
提示されたテーマを基に
即興的に各楽器が入ります。

ブライアン・メイのギターソロだけでなく
ロジャー・テイラーのドラムソロや
ジョン・ディーコンのベースソロも
入っています。

クイーンには珍しい曲作り手法です。

しかし、他のロックバンドでは
一般的な手法です。
レッド・ツェッペリンは
この手法での曲作りが多いようです。


レッド・ツェッペリン2 スタンダード・エディション [ レッド・ツェッペリン ]

クイーンでも、これ以降
このやり方での曲作りが増えていきます。

まさに転換点の曲ですね。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ロジャーが疲れるわけ

ドラゴン・アタックでは
ハイハットシンバルを
片手16ビートで叩いています。

右手だけで16ビートを
ずっと叩くのですから疲れます。

その代わり緊迫感のある
音楽を作ることができます。

ドラゴン・アタックは
緊迫感の伝わる曲です。

「苦労は報われる」は
西脇辰弥さんの至言です。

片手16ビートのサンプルとしては
TOTOのジョージー・ポージーを
聴くことができました。

正6:ジョージー・ポージー  TOTO


40トリップス・アラウンド・ザ・サン -グレイテスト・ヒッツー [ TOTO ]

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆忘れちゃいけないグッド・タイムス

続いて、セールス的には
クイーン最大のヒット曲です。

正7:アナザーワン・バイト・ザ・ダスト 邦題:地獄へ道づれ
ジョン・ディーコン作

この曲には原曲があります。

正8:グッド・タイムス  シック

おしゃれフリークで有名なシックです。
グッド・タイムスは1979年の曲で、
レコーディング中のパワーステーションスタジオに
ジョン・ディーコンが訪れていたとの証言があります。

たしかに完全な原曲ですね。


ベスト・オブ・シック [ シック ]

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆キーが不思議な地獄へ道づれ

さて、地獄へ道づれなのですが、
レコードでのキーが変なのです。

ライブではEm(イーマイナー)で
演奏されています。

しかし、ザ・ゲーム収録のバージョンは
Emよりも少し高いのです。

かと言ってFm(エフマイナー)よりは
かなり低いのです。

つまり、EmとFmの間です。

どうやら、一旦Emで録音したものを
最終的には少しスピードを上げて
リリースしたようです。

ザ・ゲームのバージョンの
0.972倍のスピードで再生すると
きっちりとしたEmになります。

これも西脇辰弥さんが作ってきたので
オンエアされました。
貴重な音源です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆なんでもありの効果音

この曲でもピアノが使われています。
しかしほとんどわかりません。

ピアノは効果音で使われているようです。

ピアノのコードを逆再生したものに
フランジャーをかけると
そんな感じになります。

サウンド的にはイエスの
ラウンドアバウトの
出だしのような音です。


こわれもの [ イエス ]

その他の効果音としては
またもやシンバルの登場です。

シンバルロールにフェイザーをかけます。
フェイザーのうねり方のスピードを最速にします。
すると、光線銃みたいな効果音になります。

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