ディスカバークイーン第32回 ジャズB面その3

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆マニアックな聞き所はアッパーストラクチャートライアド

正6:リービング・ホーム・エイント・イージー 放題:去りがたき家
ブライアン・メイ作


ジャズ(SHM-CD)


リードボーカルもブライアン・メイです。

アッパーストラクチャートライアドは和声のテクの名称です。

イントロ部分にある不安にさせるようなコード進行です。
上部の構造の3和音

同じルートの上にいろんなキーのドミソを乗せます。
するとコードが変わるたびに景色が移り変わります。
ロックバンドが使うコード進行ではありません。

では、どこで使われるかといえば
ホルストが惑星の中の火星で使っています。

スター・ウォーズのテーマにも使われています。

ちなみの、ジョン・ウィリアムズが
スターウォーズはもちろん惑星も演っている
音源がありました。


John Williams ジョンウィリアムズ / スター・ウォーズと名映画音楽集&ホルスト『惑星』 ジョン・ウィリアムズ&ボストン・ポップス管(2CD) 輸入盤 【CD】

未来的な、宇宙的な表現に使われています。
さすが天文学者のブライアン・メイです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ヘイヘイヘイで変な曲

正7:ドント・ストップ・ミー・ナウ
フレディ・マーキュリー作

この曲の何が変かと言えば
多重録音されたコーラスにほとんど残響がついていません。(1点目)
ジグザグ録音がされています。(2点目)

しかし、最も変なところは小節の区切りです。(3点目)

多くの聞きやすい音楽は、4小節単位で進みます。
例えば、レット・イット・ビーです。


レット・イット・ビー スペシャル・エディション[1CD] [ ザ・ビートルズ ]

それなのにドント・ストップ・ミー・ナウは
小節の区切りが変なのです。
5小節、6小節、9小節
サビは4小節、4小節、7小節

曲の主要部分は変な小節区切りばっかりです。

それなのに変だと気づかせないところが
フレディ・マーキュリーの魔法です。

こんな事ができる作曲家は
フレディ・マーキュリーと
バート・バカラックぐらいなのだそうです。


バカラック・ベスト ~生誕80年記念スペシャル [ バート・バカラック ]

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆音のコラージュ

正8:モア・オブ・ザット・ジャズ
ロジャー・テイラー作


ボーカルもロジャー・テイラーです。
そしてドラムはもちろん、ギター、ベースなど
ほとんどの楽器を演奏しています。
さらに、アルバム内の他の曲のコラージュもしています。

ロジャー・テイラーの高音シャウトが聞けます。

このアルバムのタイトルナンバーと言っていい曲です。

そういうわけでこのアルバムは
A面とB面を合わせて13曲です。

フレディ・マーキュリー作品 5曲
ブライアン・メイ作品    4曲
ロジャー・テイラー作品   2曲
ジョン・ディーコン作品   2曲

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆曲目リスト

今回オンエアされた曲は以下のとおりです。

しゃべりのBGMで流れていた曲

イフ・ユー・キャント・ビート・ゼム 邦題:うちひしがれて

曲目リストに掲載されている曲

ユー・アンド・アイ
デッド・オン・タイム
イッツ・オンリー・セブン・デイズ
ドリーマーズ・ボール
ファン・イット
リービング・ホーム・エイント・イージー 放題:去りがたき家
ドント・ストップ・ミー・ナウ
モア・オブ・ザット・ジャズ

一般的にあまり評価が高くないジャズです。
しかし、西脇辰弥さんの解説を聞くと分かるように
工夫をこらしたアルバムです。
そして、曲のクォリティも高いですよね。

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