ディスカバークイーン第25回 華麗なるレースB面その3

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆さまよい、うたた寝、居眠り


華麗なるレース(SHM-CD)

ドラウズは「うたたね」「居眠り」の意味です。
ロジャー・テイラーが珍しく
アンニュイなふわっとした曲を作りました。

この曲はDメジャーとAメジャーがずっと繰り返されます。

この状態ではこの曲のキーが
DメジャーかAメジャーかわかりません。

通常はここに7thを加えて
主和音が分かるようにします。

しかし、ドラウズでは
イントロでも歌が入っても
主和音はわかりません。

だからこの曲はさまよいなのですね。

サビに関してはDメジャー7が
出てきてベー音が5度上がります。

コード進行で調性感を希薄にして、
夢心地にいざないます。

ロジャー・テイラーの
曲作りの幅が広がっていく過程の曲です。

この曲の登場こそが、
後年のロジャー・テイラーの
大ヒット曲につながっていきます。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆手をとりあって

正8:手をとりあって レット・アス・クリング・トォゲザー
ブライアン・メイ作

ブライアン・メイはハーモニウムを弾いています。
鍵盤なのに4声をずっと使っているのが
彼らしいところです。

また、ファーザー・トゥ・サン以来の電子ピアノを使っています。
今回はフェーザーも使っています。

最後のところでは3000人規模のコーラスのような
音作りがされています。

これを3・4人で演っているので
今回の実証実験のテーマになりました。

今回の素材はジャミン・ゼブ
ジャズ系の4人組のコーラスグループです。

正8:ディス・ナイト ジャミン・ゼブ


【国内盤CD】jammin’Zeb / COCKTAIL

ビリー・ジョエルのディス・ナイトを
アカペラでカバーしています。


イノセント・マン [ ビリー・ジョエル ]

まずは素材に長いリバーブをかけます。
それに合わせるのが
逆再生してリバーブを掛けてさらに逆再生したものです。

ここでスタートが早かったり、
遅れたりするコーラス隊が出来上がります。

沢山の人々のコーラスに思えます。

さて、
手をとりあってをこれだけ長い時間かけて
解説しているのに
日本語歌詞について一言も触れないのは
西脇辰弥さんが始めてなのではないでしょうか?

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆曲目リスト

今回オンエアされた曲は以下のとおりです。

しゃべりのBGMで流れていた曲

タイ・ユア・マザー・ダウン

曲目リストに掲載されている曲

マン・オン・ザ・プラウル
サムバディ・トゥ・ラヴ 邦題:愛にすべてを
ホワッタ・ア・フレンド・ウィ・ハヴ・イン・ジーザス アレサ・フランクリン
スーパースティション 邦題:迷信 スティービー・ワンダー
ホワイト・マン
グッド・オールド・ファッションド・ラヴァー・ボーイ 邦題:懐かしのラヴァー・ボーイ
ドラウズ 邦題:さまよい正8:手をとりあって レット・アス・クリング・トォゲザー
ディス・ナイト ジャミン・ゼブ

今回は西脇さんがたくさんのシンセサウンド
(主な音色はピアノ)を弾いてくれました。

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