◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ヘヴィな曲、ホワイト・マン
華麗なるレース(SHM-CD)
正5:ホワイト・マン
ブライアン・メイ作
続く曲は、ヘヴィーなホワイト・マンです。
曲もヘヴィーですし、詞の内容もヘヴィーです。
歌詞を是非じっくりと読んでほしいと思います。
これも発表当時は、いろいろ言われました。
「英国人のお前たちに何が分かるんだ!」とか。
ずーっとフランジャーのシャーというノイズを流しておき
最後のドラムですべて消える構成がかっこいいです。
さて、ホワイト・マンで取り上げられた話題は
3拍フレーズについてです。
代表的なのはサビの
White man, White man
の、部分です。
4分の4拍子の中に3拍を入れています。
4分の4拍子 │○△△△│○△△△│○△△△│○△△△│
3拍フレーズ │○△△○│△△○△│△○△△│○△△△│
ポリリズム効果です。
変拍子というか、複数のリズムを曲の中に入れたものですね。
クイーンファンが最も理解しやすい
3拍フレーズはデビューアルバムの
ライアーの冒頭部です。
戦慄の王女(SHM-CD)
華麗なるレースは
それまでのクイーンの到達点であり、
次の世界に捧ぐから新生クイーンというのはわかります。
そして西脇辰弥さんは、
そんな5枚目と6枚目にもつなぐものがあるという
話をされました。
ここで、私見ですが、
5枚面の華麗なるレースはそれまで総決算であるとともに
次へのつなぎもしていますよね。
顕著に現れているのが、
曲の長さの均一性です。
4枚目までは、全てのアルバムで
1分台の曲があり、
6分を超す大曲かメドレーが入っていました。
華麗なるレース以降はそのような曲が
めっきり少なくなります。
これも、華麗なるレースが
それ以降のクイーンへの
橋渡しの役割を担っているとみていいでしょ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆懐かしのラヴァー・ボーイ
正6:グッド・オールド・ファッションド・ラヴァー・ボーイ 邦題:懐かしのラヴァー・ボーイ
フレディ・マーキュリー作
正7:ドラウズ 邦題:さまよい
ロジャー・テイラー作
懐かしのラヴァー・ボーイ以降、
フレディ・マーキュリーは
ミュージックホール系の曲を作らなくなります。
この曲は円熟の域に達しています。
ここで取り上げられたのは
中間部のピアノとボーカルだけになる部分です。
When I’m not with you ~
あたりからですが、その後半に
Hey boy where do you get it from
Hey boy where did you go
が、あります。
ここはエンジニアのマイク・ストーンが歌っています。
この人はエンジニアで、
クイーンの6枚目までのアルバムに関わっています。
さらには、エイジア、フォリナー、ジャーニーなどにも
プロデューサーやエンジニアとして参加しています。
中でも、詠時感~時へのロマンは大ヒットしました。

詠時感?時へのロマン?/エイジア[SHM-CD]【返品種別A】
さて、懐かしのラヴァー・ボーイに話を戻します。
フレディ・マーキュリーの作曲技法に関して
あえて和声的なカタルシスを作らないようにして
曲を進めているそうです。
その結果が名曲になるのが
フレディ・マーキュリーたるゆえんです。
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