第6回その2

2021-05-12 at 2:32 PM

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西脇音楽探偵のクイーンズ推理

順番は逆になりますが、
話題はザ・ナイト・カムズ・ダウンです。

この曲の始まりは、ドラムです。

スネアとバスドラ
定位をずらしているのが特徴です。

ロジャー・テイラーは主にラディックのドラムセットを
使っていたようです。

写真は、ロジャー・テイラーが使用していたセットでは
ありませんが、スネアとバスドラの配置は通常このようになります。


LUDWIG BREAKBEATS OUTFIT LC179 X023 AZURE SPARKLE ドラムセット【御茶ノ水ドラム館】

正面から見ると、ちょっとずれているので、
定位もずらしたようです。

より自然に近い定位に変わったと言えるでしょう。

ここで、ディ・レーン・リー・スタジオでの
デモバージョンを紹介してくれました。
ここでは、ドラムとバスドラの定位が中央に来ています。

正6:ザ・ナイト・カムズ・ダウン  ディ・レーン・リー・スタジオバージョン
ブライアン・メイ作

聴いてみると、おっしゃるとおり、
スネアとバスドラが真ん中に聞こえます。

そして、データによるとデモバージョンと戦慄の王女バージョンでは
同じ音源を使っています。

ということは、スネアとバスドラをそれぞれ別のトラックで
録音しているということですね。

ここで、西脇音楽探偵のクイーンズ推理の発動です。
西脇さんが、レコーディングなどに関して、
推理を披露します。

しかし、変なバンドクイーンは、解析が難しく、
必ずしも正解とは限らないでしょう。
そこが面白いところでもあります。

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キープ・ユアセルフ・アライブのトラック

このアルバムは1973年に発表されました。
当時は16トラックで録音しています。

その16トラックをどのように使っていたかを
西脇さんが推理しました。
例として取り上げたのは、この当時の代表曲
キープ・ユアセルフ・アライブ でした。

ギター ・・・6
ベース ・・・
リードボーカル ・・・
コーラス ・・・
タンバリン ・・・
バスドラ ・・・
スネア ・・・
ドラムミックス ・・・

最後のドラムミックスには
タム、フロアータムに1個ずつと、
オーバーヘッドで2個を混ぜ合わせたものを2個。

ドラムはたくさんのトラックが必要です。

裏3:キープ・ユアセルフ・アライブ
ブライアン・メイ作

このように細かく見ていくことにより、
若き日のクイーンの情熱と苦労を追体験でいます。


戦慄の王女(SHM-CD)

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サン・アンド・ドーター

正7:サン・アンド・ドーター
ブライアン・メイ作

リフがかっこいいヘヴィなロック、息子と娘です。

コーラスから始まるのですが、
紛れもなくブライアン・メイ得意の
ハードロックシリーズの第1作です。

この曲はデビュー前からライブで盛んに演奏していました。
そしてこの曲にギターソロのハイライトを入れていました。
その時のギターソロフレーズは分離して、
後にブライトン・ロックに移りました。


シアー・ハート・アタック(SHM-CD)

かの有名な津軽三味線風のソロの部分です。

つまり、あのソロのフレーズは
デビュー前から演っていたのです。

サン・アンド・ドーターはギターとベースのリフ
とっても魅力的です。

この曲の特徴はギターとベースがユニゾンであるということです。
他のバンドであれば、オクターブでやりそうなところです。
そうすると、かなりヘヴィメタルっぽくなります。

が、クイーンはあえてユニゾンです。

もちろんベースと歪んだギターでは音色が違います。
この2つの音を同じ高さで演奏することによって、
重すぎないクイーンらしいサウンドに仕上がっています。

裏4:ドゥーイング・オール・ライト
ブライアン・メイ、ティム・スタッフェル作

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クイーンはロックにすら縛られない!

正8:ジーザス
フレディー・マーキュリー作

正9:セブン・シーズ・オブ・ライ(インスト) 邦題:輝ける七つの海(インスト)
フレディー・マーキュリー作

セブン・シーズ・オブ・ライはピアノ演奏で
ペダルを踏みっぱなしにするそうです。
残響をあえて残すことによって、
音が重なってハーモニーとなります。

和音をアルペジオで演奏するのですから、
次々と重なっていくと、和音になるわけですよね。

同じ手法はボヘミアン・ラプソディー
イージーカム、イージーゴーのところにも使われているそうです。

クラッシックのピアノの手法としては
眉をひそめられるような奏法です。

裏5:マッド・ザ・スワイン
フレディー・マーキュリー作

なお、ここでお二人のトークのバックにかかっているのは、
マッド・ザ・スワインです。
ファーストアルバムのアウトテイクとも言われています。

ずっとお蔵入りだったのですが、
日本ではシングル ヘッドロングのカップリングで
リリースされました。


ヘッドロング+2

さて、
クイーンは、それまでの音楽の
概念に固執しないようなバンドであることが、
デビュー・アルバムだけでも、うかがい知れます。

西脇辰弥さん曰く
クイーンはロックにすら縛られない!

まさにそのとおりですね。

なるほどよく分かりました。

って、ちょっと待て!

1曲飛ばしたぞ。