山下洋輔 レジェンドとはこういう人のことを言う! 2019年11月15日(金)

2019-12-01 at 3:05 PM

すっぴん!金曜日は高橋源一郎さんで、お便りテーマは「なべ」です。
この日が、蒲鉾の日と昆布の日だとかで、そこからの連想で、鍋です。

それでザ・フーの「フー・ア―・ユー」(1978年)はないよね。
それはともかく、
山下洋輔さんのインタビューに関する記事はこちら
春日太一さんによる「丑三つの村」の紹介に関する記事はこちら

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源ちゃんのゲンダイ国語は、中村裕著「疾走する俳句~白泉句集を読む」(2012年 春陽堂書店)


渡辺白泉(1913~1969)は俳人で、昭和初期の新興俳句で無季派として活躍したそうです。
戦争中に書かれた俳句の中でも本当に際立っているそうです。
句もたくさん紹介されました。

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すっぴん!インタビューは山下洋輔さんの登場です。

ジャズピアニストで作曲家と紹介されましたが、それだけにはとどまらず、
エッセイスト、小説家など文筆の世界でも名を馳せています。
1969年にフリー・ジャズを演奏する山下洋輔トリオを結成。
それから、50年です。

インタビュー前半は、山下洋輔さんの音楽遍歴が語られます。

大学に入る時の課題曲をベートベンのソナタ第6番にしてもらったそうです。

1969年の「グガン」が紹介されました。
フリー・ジャズの原点みたいな曲です。
「ミナのセカンド・テーマ/山下洋輔トリオ」が1969年にリリースされており、このアルバムは山下洋輔トリオにとって初のスタジオ録音盤なのだそうです。
平岡正明氏によると、日本初のフリージャズスタジオ録音ということです。
収録曲は(1)ミナのセカンドテーマ(2)ロイハニ(3)グガンの3曲です。



下のアルバムは「イントロデューシング・タケオ・モリヤマ/山下洋輔トリオ・ウィズ・ブラス12」 (1971年)
「グガン」の他にも代表曲の「ハチ」も収録されている名作です。


後半は相倉久人氏との出会いから、フリー・ジャズに傾倒していく話題が続いていきます。
この相倉久人氏は1931年12月8日生まれですから、山下洋輔さん(1942年2月26日生まれ)よりほぼ10歳上です。
相倉氏は、様々人や新しい音楽との出会いの機会を山下洋輔さんに与えた、言わば音楽性の師匠のような人だったようです。

それから、いわゆる交遊録へと話は移ります。
まずはタモリさん
山下洋輔さんとタモリさんとの衝撃的な出会いについて語られました。
出会いの舞台は福岡だったのですが、その後、山下洋輔さんがタモリさんを東京に呼びます。
タモリさんが訪れた新宿のスナック「ジャックの豆の木」には、山下洋輔さんの他にも、筒井康隆さんや赤塚不二夫さんなどが常連で、不思議な文化の発信基地になっていたそうです。

次の、交遊録は・・・と、期待して聞いていると、時間切れになってしまいました。
山下洋輔さんの著書の話もするんじゃなかったの?
何という段取りの悪さでしょう。
これは、すっぴん!スタッフ側(もちろんパーソナリティもアンカーも含む)が悪いですよね。
ゲストの山下洋輔さんに対しても失礼です。

山下洋輔さんの曲としては「グガン」の他にも「枯れ葉」や「オーバー・ザ・レインボー」そして、山下洋輔ニューヨーク・トリオで「サーティーズテーマ」などがかかりました。
山下洋輔ニューヨーク・トリオ結成30周年記念アルバムで2018年にリリースされたのが「30光年の浮遊」です。


春日太一の金曜映画劇場は「丑三つの村」(1983年)

エロスとバイオレンスの作品です。
主演  古尾谷雅人
池波志乃、五月みどり、田中美佐子、大場久美子の豪華女優陣
そして、共演の夏木勲
監督 田中登
原作 西村望
製作 奥山和由

1938年に起こった津山30人殺しをモチーフにした作品です。
同じ事件を題材にした作品として横溝正史「八つ墓村」があります。

追い詰められていく主人公(古尾谷雅人)が描かれています。

この作品は松竹で作られた作品ですが、「寅さん」に代表される当時の松竹では、「丑三つの村」は異質中の異質でした。
松竹に喧嘩を売っているような作品です。



このあたりのところは春日太一さんの新刊「黙示録~映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄」で詳しく述べられているそうで、すっぴん!でもある程度時間を割いて紹介されました。


「丑三つの村」は題材が題材だけにロケ地を探すのに苦労したそうで、結局、ダムに沈むことになっている廃村で撮影したそうです。
そこはすでに住民はいないのですが、家々は残っているところでした。
主演の古尾谷雅人さんは役作りのために誰もいない村にスタッフに先行してひとりで村で暮らしたそうです。

奥山和由氏の話によると、会社側とももめたし、上映館もなかなか見つからないという苦労があったそうです。
その中で上司に言われたのが、バイオレンスだけではお客さんは集まらないのでエロスを入れるということでした。
そのような事情でエロス担当の五月みどりさんがキャスティングされます。

もちろんエロスの部分もありますが、内容は主人公の気持ちがリアルに描かれている迫力のある作品です。

この映画の見所のひとつは夏木勲さんの存在です。
主人公の前に常に立ちはだかる人物を演じています。

プロットとしては2019年の映画「ジョーカー」にも似ていますが、田中美佐子さんの存在が「ジョーカー」を超えているそうです。