ディスカバークイーン第43回その3 ア・カインド・オブ・マジック

2022-02-09 at 1:52 AM

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クイーンとオーケストラの共演

正7:フー・ワンツ・トゥー・リヴ・フォーエヴァー
ブライアン・メイ作

冒頭で久しぶりにブライアン・メイの
ボーカルが聴ける曲です。

でも、ブライアン・メイと
フレディ・マーキュリーのボーカルは
似ている音域がありますよね。

演奏も含めて感動的な楽曲です。
特に、リードギターが入ってくる当たりからの
ロジャー・テイラーのドラムサウンドが胸を打ちます。

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映画 ハイランダー

やっと、映画の話が出てきました。
もちろんハイランダーです。


ハイランダー/悪魔の戦士 4Kリストア版 [Blu-ray]

ア・カインド・オブ・マジックは
サウンド・トラックではなく、
劇中歌を集めてアルバムにまとめた作品です。

特にフー・ワンツ・トゥー・フォーエヴァーは
感動的なシーンで使われています。

一方、ボヘミアン・ラプソディでも
この曲は使われています。

片や不老不死を嘆くシーン
片や自らの死期を悟ったシーン

2つの映画の目線は全く逆なのに
その両方でマッチする歌詞です。


カインド・オブ・マジック(SHM-CD)

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ふわふわの音色パッド(Pad)

フー・ワンツ・トゥー・フォーエヴァーは
曲を通してブライアン・メイがDX7を弾いています。

音色はパッド(Pad)です。

シンセサイザーで和音が出せるようになってから発明された音色です。
存在感のない抽象的な音で空間的に包み込むような処理が指定あります。

パイプ・オルガンの音色に近い感じです。

パッドの意味は「詰め物」でして、
肩や胸に入れるパッドと同じ使われ方です。

空間を埋める詰め物という意味らしいです。

フー・ワンツ・トゥー・フォーエヴァーは
その、パッドのサウンドとオーケストラが共演しています。

リアリティーの塊であるようなオーケストラと
抽象的なサウンドであるパッドとのコンビネーションで
成立している曲です。

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ロジャー・テイラー流の打ち込みファンク

正8:ドント・ルーズ・ユア・ヘッド
ロジャー・テイラー作

正9:プリンシズ・オブ・ジ・ユニヴァース
フレディ・マーキュリー作

この2曲の共通点はド派手なゲート・リヴァーブです。

まずは、ドント・ルーズ・ユア・ヘッドですが、
伸びのあるフレディ・マーキュリーの歌声とともに
ロジャー・テイラーの語りが入ります。

このバランスがとってもかっこよく仕上がっています。
同じ手法を後に発表する
ライド・ザ・ワイルド・ウインドでも使っています。

さて、解説です。
当時はサンプラーがどんどん発展していた時期で
サンプラープラスシークエンサーで
ドラムサウンドが作られたようです。

ドラムマシーンが時代遅れになりつつある時期です。

そして、ドント・ルーズ・ユア・ヘッドでも
DX7が使われているそうです。
新しもの好きのロジャー・テイラーが取り入れています。

しかし、時代の音のはずなのに
クイーンがやると古びないのが
クイーンの魔法です。

クイーンはものすごく洞察した上で作っている
すなわちヴィジョンがあるからなのです。

ということで、
ここで魔法(マジック)とヴィジョンを使った解説で
きれいにまとまりました。

サンプラザ中野くんに拾って欲しかったところです。