ディスカバークイーン第28回 世界に捧ぐB面その2

2021-10-12 at 1:16 AM

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シンセを使い始めたアルバムとは?

音を加工したりする機械の
どこからをシンセサイザーというかは
意見の分かれるところです。

発売当時は8枚目のアルバム
ザ・ゲーム から、

「あのクイーンも、
ついにシンセを使い始めちゃった!」

そんな感じの捉えられ方でした。


ザ・ゲーム(SHM-CD)

しかし、7枚目のジャズで、
シンセサイザー・ドラムス略してシンドラが
使われています。

曲はロジャー・テイラーの
ファン・イット です。

当時(1978年)はシンドラの出始めの頃で
早い物好きのロジャー・テイラーが
いち早く使っています。


ジャズ(SHM-CD)

6枚目のアルバム収録の
ゲット・ダウン・メイク・ラヴ で
シンセサイザーを使ったとの説もあります。

この曲ではブライアン・メイが
ハーモナイザーを駆使して
あのサイケデリックパートを作りました。

ですから、ハーモナイザーを
シンセサイザーと見なすかどうかです。

一般には、見なさないと解釈できます。
そういう意味では、この世界に捧ぐまでが、
ノーシンセサイザー ですね。


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ブルース風のサウンドの曲

正3:スリーピング・オン・ア・サイドウォーク 邦題:うつろな人生
ブライアン・メイ作
正4:フー・ニーズ・ユー 邦題:恋のゆくえ
ジョン・ディーコン作

世界に捧ぐの特徴は、今までに比べると
多重録音が少ないことです。

その分だけ、録音テープの劣化が少なく、
音質がいい状態でリリースされています。

サンプラザ中野くんは
スリープ・オン・ザ・サイドウォークと
曲紹介をしていましたが、スリーピングが正解です。

西脇さんが解説で曲のことを話す時に
小さめの声でスリーピング・オン・ザ・サイドウォークと
紹介していたのが、楽しかったです。

さて、うつろな人生は
ブルースの音楽形式に影響されています。

一般的には12小節なのですが、
それを頭の側に4小節拡張して、
しかしコード進行はブルース風に進めます。

西脇さんはロジャー・テイラーが
キメを外していると解釈されていますが
はたしてそうでしょうか?

うつろな人生の以下の部分です。

What you sayin’
Are you playin’
Sure you don’t mean me?

シアー・ハート・アタックでは
トップシンバルの入れ方をわざとハズしています。

スウィート・レディのサビの部分で
三拍を1フレーズあとまで続けています。


オペラ座の夜(SHM-CD)

これらを考えると、
案外わざと演っているのかも知れません。

なにしろ、後半の

Back to playin’ and layin’
I’m back on the game

の、部分では全くブレイクを入れていませんから。
とにかく、普通にはしないようなアレンジです。

こちらは、わざとルーズに演っているからと
解釈すればそれまでですけど。

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ジョン・ディーコンの快作

ジョン・ディーコンは和声的なカタルシスを避けません。
ここでのカタルシスは251のことです。

II-V-I と書いたほうがいいのでしょうか。
ツーファイブワンと呼びます。

恋のゆくえのサビの終わりのところが

II-V-II-V-II-V-I とコードが進行します。

そうすることによって
とっても落ち着いた感じで終わります。

自然の摂理に逆らわず、
うまく利用するのが
ジョン・ディーコンの人柄なのでしょう。

だからジョン・ディーコンの曲は
誰にでも愛されるのでしょう。


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さて、恋のゆくえは
ブライアン・メイがマラカスを
フレディ・マーキュリーが
カウベルを演奏しています。


LP LPA900 BK EZ Grip Cowbell カウベル

ロジャー・テイラーは
サイドスティックです。

すなわち左手にスティックを持って
スネアの革に親指の腹をあてて
スティックでスネアドラムの縁(リム)を叩きます。


Loudin DRUM STICKS DS400 5A ラウディン ドラム スティック