【4月~6月の月曜日】

2019-08-10 at 8:31 PM

4月から6月までのタツオさん
サンキュータツオさんは4月8日に初登場し、アニメと言葉のネタが得意です。国語学者の側面もあります。

6月までに10回出演しています。
お笑いに関しては、木曜日にスーパースターがいますので、遠慮されている感じです。

コーナーは「学問のするめ」
第一回は研究とはどんなものだの例として「湯たんぽの研究」の紹介でした。
爾来研究関連の話題を分かりやすく紹介しています。
「科学コミュニケーション」「研究者という職業」「スポーツは常に最新の理論が勝つ」「集合知・夏目漱石の研究」「相撲の研究」「大喜利の解法」「おまじないなどの恋愛研究」等と続いていきます。

文学、相撲、大喜利とずいぶんと他の曜日のパーソナリティーに寄って行ってますね。いいのでしょうか。特に大喜利ネタでは、木曜日を実験材料に使っていて、これは研究者としてはいいかもしれませんが、芸人としてはどうなのでしょうね。
それはともかく、このあと学問のするめの白眉が2週連続で登場します。
「走れメロスの研究」と「フェルミ推定」です。
まずはメロス。メロスは片道約40キロの道のりを移動します。メロスは時々全力で走ってもいますが、平均すると往路は時速3.9キロメートル、復路は時速2.7キロメートルとなるのだそうです。いくら途中に山道があるとはいえ、歩く速さですね。最後に一生懸命に走っているところも時速5.3キロメートルなのだそうです。こうしてみると、とても全力で走っているようには見えない速さですね。
このような研究を行った中学生がいて、それが論文として話題となっていたとのことです。結論としては「(もうちょっと)走れよ!メロス」です。

フェルミ推定は実際の調査が難しい量を、手掛かりを基に論理的に推論し、短時間で概算することを指します。もちろん物理学者のフェルミにちなむ用語です。(フェルミ準位のエンリコ・フェルミです。ノーベル物理学賞も受賞しています。)
どのような事象を根拠にするかとか、概算で出す力とかが試されるわけで、就職の面接で使われたりもしています。
タツオさんの出した「シカゴにピアノの調律師は何人いるか?」という例がウィキペディアの解説そのまんまだったことが気にはなりますが、内容は充実していました。

ついにここで学問のするめがひとり立ちして、とても面白いコーナーに成長したのかと胸をなでおろして6月は終了しました。
そう思ったのも束の間、実はこのあと7月になると「研究のダイジェスト」「グダグダした学会の様子」「夏休みの自由研究」と失速してしまい、あげくリスナーから自由研究を募集する始末で、早くもネタ切れかと感じるコーナーです。

もうひとつのコーナーがサブカル用語の基礎知識。
このコーナーはサブカルに詳しいとされている専門家をゲストに迎えて、用語解説などをしてもらうものです。
ゲストはトミヤマユキコ氏、鳩岡桃子氏、添野知生氏などですよね。
まずはBL漫画の世界から始まります。この考察に関してBL漫画と原点と言っていい「風と木の詩」を一言も取り上げないのは専門家として片手落ちでしょう。
紹介された「メタモルフォーゼの縁側」は本当に名作とのことです。

その他に印象的だったのは「SFは最新が面白い」。内容もさることながら、次の週の学問のするめの「スポーツは常に最新の理論が勝つ」にパクられています。

そして「シドミード」ですね。世界観が素晴らしく、中でも秀逸なのが「ブレードランナー」ですね。あとはいろいろありますが、やっぱり「ブレードランナー」ですよね。原作はもちろん「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」です。

さらにハーランエリスンの短編集が2016年に出版された話題です。
1973年に早川書房から「世界の中心で愛を叫んだけもの」(The Beast that shouted Love at The Heart of The World)がでています。
(後年日本人作家がこのタイトルをパクって大ヒットさせています。)


その後日本の出版社の長い沈黙の末「死の鳥」(2016年)「ヒトラーの描いた薔薇」(2017年)とハヤカワ文庫から立て続けに出版されました。

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番組で話題になったのはアンソロジー「危険なヴィジョン」シリーズです。#1が1968年に出版されて、なぜかそれきりでした。
その「危険なヴィジョン」2019年に完全版が三部作で刊行されています。


その他にもこのコーナーでは「五月病」「応援上映」「アニメーション映画祭」「働く漫画」等のネタがありました。

その他のコーナーでは「ミュージックスクラップネオ」「演芸レコメンド」がありました。

そして、インタビューは高島礼子さん、村上弘明さん等でしたが、興味深かったのは浪曲師の玉川奈々福さんと庭師の村雨辰剛(むらさめたつまさ)さん
奈々福さんは元編集者です。そして村雨さんはスウェーデン国籍から日本国籍に帰化されています。帰化前の名前はビヨークさんなのだそうです。
(著書:僕は庭師になった)

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